法政大学 理工学部 創生科学科 | 資料請求・入学案内

教員からご担当者さまへ

自らの究めたい道を、自らで見つけます。
道を究め、新たな創造に挑みます。


福澤レベッカ 教授人間の原理を学び、課題の本質に気づける目を鍛える。
私の研究分野は人類学に近いといえます。社会の中にある、人間の行動パターンを探っていきます。人間の行動は非常に複雑ですから、因果関係がはっきりしていない場合や様々なバイアスが掛かっている場合も多々あります。それらを考慮しながら、いかに客観的に観察し、行動の裏に潜んでいる原理を抽出するか。そのための方法やプロセスを学んでいくのが授業の狙いです。このプロセスが実は非常に重要です。現象をデータにする前のテーマ設定や問題定義の段階から関わることは、自ずと複雑な事象を様々な視点から俯瞰・観察し、自分自身で体験し、そして問題解決の糸口を見つける力を養っていくことにつながるからです。世の中のあらゆる調査、書物、トラブルなどにはすべからく様々な要因や絡み合っていることを理解した上で、その本質にまで目を向け、量的な意味だけでなく質的な意味までも汲み取り、適切に表現していく学習。これはやがて実社会で、マーケティングや人事、マネージメントなどにおいて発揮できる能力につながると考えています。人間の原理について考える経験を積んだ創生科学科生たちは、さらには国境さえも超えた活躍ができると期待しています。

福澤レベッカ 教授
主な授業科目:社会科学の方法論


岡村定矩 教授科学リテラシーの獲得こそ、これからの人材の必須条件。
天文学の中でも、銀河を対象とした観測が私の専門分野です。各時代での銀河の変化を、可視光線や近紫外線を用いた観測で調べています。銀河を観測し、調べることはとりもなおさず、宇宙はどういうふうにできているかを追究することと結びついています。しかし、天文学が日常生活と関わりを持っているのは今や、うるう秒と人工衛星によるカーナビくらいです。それを現代、しかも天文学者の育成が主目的ではない創生科学科で教える意味。これは、自然界の原理を学ばせることにあります。あらゆる物事をきちんと捉えられるよう、科学的な見方を教える。それはひいては、現代日本に欠けている“科学リテラシー”を会得することだとも言えます。たとえば、海外でのプラント建設プロジェクトにおいて、プラントの基礎を理解した上で交渉にあたれる。そんな文理の枠を超えて活躍できるような「理系ジェネラリスト」の育成を目指しています。また、理科教師の養成も我々の大切なミッションと考えており、自ら体験(実験)し、それを他者にも分かる形でまとめる力がつくよう、実験とそれに伴うレポート作成を重用視しています。学生たちは意欲と好奇心を持って勤しんでおり、その成長を私たちも非常に楽しみにしています。

岡村 定矩 教授
主な授業科目:解析力学


伊藤隆一 教授理系の知識と心理学の経験を、これからの人事に。
心理学は、主に統計学や数を使って人間の心理を探求し、物理学の法則でそれを説明しようという学問です。創生科学科においては、1・2 年で得た統計学などの数学的な知識を、3 年以降で応用していくことになります。私の専門の産業心理学の分野を中心にして、データがどう用いられ、理論が作られるかということを学んでいきます。心理学を学習することで、人間が分かる、病を治せるという漠然としたイメージを持っている学生が多いのも実情ですが、実際には段ボール1 個分の膨大なデータを分析した結果、得られるのはわずかひとつの表だったりする。そうしたことも含め、学生たちには経験を重ねてほしいと思います。創生科学科においては、関心の軸足は人文社会系にありながら、理系の基礎知識をしっかり持っている。そのような総合職が育つ土壌があると考えています。人事や経理などは、かつては専門職でした。現代ではたとえば、理系の人材の採用や配置に関して、数学・物理などの理系の素養を持つ人事担当者があたることができれば、より適正が保てることでしょう。常に広い関心と視野を持ち、やがてそのような役割を担える力を磨いてくれることを、学生たちには期待しています。

伊藤隆一 教授
主な授業科目:パーソナリティ


三浦孝夫 教授現象から、核となる原理原則を自らつかめる力を、今こそ。
専門はデータベースおよびデータマイニング。膨大な情報を一定の形式で蓄積したものがデータベースで、逆に雑多な情報から共通項目を見つけるのがデータマイニングです。雑多な情報、特に文書や文字列の数学的な特徴を確率で捉まえられるかどうか。現象から共通的な原理を捉まえることがこの学問です。山のようなデータから、傾向や情報、役に立つ知識を抽出する「理論」。これを獲得させることを、学生たちには教えています。これまでの工学部では“ものづくり”、つまり同じ物でも品質や生産効率をいかに上げ、いかに安くするかを、最重要視してきました。しかし、ものづくりのポイントが規格化された昨今、かつて日本の強みだったカスタマイズが不要になりつつあります。そこで代わりに現れた概念が“ことづくり”です。ニーズを掘り起こすイベントを作りから始めようという考え方です。そのためには「原理」を十分に理解し、その原理を物に変換できるフレッシュな視点を持つこと。そして、ものづくりの背景までもが閃くようなアイデアマンであることが求められます。さらには、すべての過程を俯瞰で見られるプロジェクトマネージャーのような人材が必要でしょう。そのような人物を育てることが、私たちの重要な役割なのです。

三浦孝夫 教授
主な授業科目:集合知能


 

玉井哲雄 教授基本的な方法論と多様な好奇心を、エンジニアの礎に。
私の専門は情報科学、情報工学で、中でもソフトウェア工学が主要な研究分野です。ソフトウェア開発には、要求から始まり、モデル作成、設計、検証~補修という一連の流れがありますが、たとえばPBL では、“何をするソフトウェアが必要なのか”という要求を引き出す「要求分析」に焦点を当てています。多くの意見や考えを調整し、要求仕様書としてまとめる。これは、価値のあるシステムを生み出すための非常に大事なステップです。全体を見通して計画し、要求をしっかりと固め、それを満たすものを作るという実際の流れをシミュレートすることは、私たちの目指す「理系ジェネラリスト」の育成にもつながると考えます。具体的には、自分の提案や考えを他者に説明できる表現力やコミュニケーション力の鍛錬、エンジニアとして目的や価値を意識できる視野の獲得などに、非常に有効に作用することでしょう。現代では、あらゆる企業がソフトウェアを必要としており、彼らの活躍の場は多くあります。しかし、基本的なシステム思考を身につけた上で、生き生きとした関心を広く持ち、対象に対してフレキシブルに対応できる。そのような素養を身につけた「理系ジェネラリスト」の輩出こそ、創生科学科の意義だと考えています。

玉井哲雄 教授
主な授業科目:社会と知能