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私から見た法政大学理工学部創生科学科 #3

高橋憲生「創生科学科ってどんなところ?」誰もがまず初めに疑問を持つことでしょう。学科紹介を見てくださった方は「理系ジェネラリストを育成する」や「0から1を生み出す」といった斬新で、且つ夢のある学科であるように感じるのではないでしょうか?私もその言葉に惹かれ、この学科を受験しました。一期生である私たちは現在2年生で、授業内容も基礎力をつける段階にあり、専門的なことや就職についてはまだよくわかりません。そこでこの紹介文では私が実際に受講した授業をいくつか紹介したいと思います。

第1セメスターでは、創生科学科入門という講義があります。この講義では専任の先生方が各々の研究内容を踏まえて講義をしてくださいます。創生科学科には工学はもちろん物理学、天文学、心理学、統計学、言語学といった様々な分野を専門としている専任教員の方たちがいらっしゃいます。このように創生科学科自体が1つの分野に偏っていないため、この講義では色々な角度から見た考え方を聴くとこができます。もはや「創生科学部」ではないのかと思ってしまうほどです。

第2セメスターでは、創生科学科基礎実験?と創生科学科基礎演習?が入ってきます。実験は物理の力学分野が主な内容で、新しいことを学ぶというより、高校時代に覚えた物理をベースにした知識を用いて、物理現象を確認する実験が多いです。実験は2年生までは物理実験を行い、3年生で地学実験を履修する予定です。また演習ではプログラミング言語JAVAを学習します。今でこそ自分でプログラムを書けるようになりましたが、私はもともとPC自体苦手であり、はじめの頃は講義の内容も全くわからない状態でした、しかし授業が進み、自分でキーボードを打って考えながら色々なプログラムを書くにつれて、苦手意識を克服することができました。

第3セメスターからは、少しずつ各々のフィールドにあった講義を選択するようになります。現在、私は脳科学、人工知能や認知科学といった直接人間に関わるようなことを工学の立場から考える研究に興味があり、専門にしていきたいと思っています.講義の履修科目もこういったことが学べそうな人間フィールドと知能フィールドの講義を受講しています。

前述にもあるように、2年生の段階ではまだ基礎的なことを学んでいる途中であり、これから専門的なことを学んでいくことになります、確かに見方によっては色々なことに手を出し、中途半端な学科に終わってしまうのではないかという意見もあるでしょう、私自身も不安なことがたくさんあります。しかし、理系学問にとらわれず色々なことに対して興味を持ち、それぞれについての教養を身につけ、それを応用して新しいことに繋げていくことができる人材こそ、これからの社会に本当に必要な人材であり、創生科学科の学生が目指すべき姿だと私自身は感じています。

法政大学理工学部創生科学科2年 高橋憲生