大学院生・卒業生から見た創生科学科

学ぶ意思と、学べる環境と、教える情熱。
そのすべてが、理系ジェネラリストを育てる条件です。

大学院生

次世代「かぐら」の夢に出会えた。

宇宙系の勉強をしたいとふわっと思っていたのと、ゼミ決定が3年後期と遅くじっくり進路を選べるかな、ということで創生科学科を選びました。学部生時代も、大学院に進んだいまも、好きなことを好きにやらせてもらっています。現在は、宇宙計測研究室に所属。地上の干渉計「KAGRA(かぐら)」の次世代計画、重力波を宇宙でとらえる「DECIGO」プロジェクトに参加しています。重力波検出器を宇宙空間へ運ぶ人工衛星に必要な新技術、その一端を担って研究していますが、他の大学や推進室メンバーと接する機会もあり、とても刺激的です。創生科学科は幅広い科目が学べる一方で、専門力を磨くこともできます。興味をもったら、自ら手を挙げ、積極的に動く。そうすれば必ず道はひらけると思いますので、受験生の皆さんも好奇心と行動力をもって進んでください。

A.H.さん
2018年度 大学院入学


データサイエンティストとして、顧客の課題解決を。

やる気があったり、しっかり勉強していると、チャンスはすごく多い。そんな研究室で、国際学会に出席するなど、貴重な経験をさせてもらいました。研究してきたのは、データ工学といわれる分野。「アップル」を検索したユーザーが求めているのは、リンゴなのか企業のことなのか、読み取る新たな軸をつくったり、「週末にビールとおむつが売れる」要因を調べ、新たな戦略に活かしたり。情報処理のミスマッチ対策や、データの履歴から属性・ビジネスの可能性を予測するデータマイニングといった研究です。電機メーカーのデータサイエンティストとして就職も決まったので、データという客観性根拠をもって顧客の課題解決をしていきたい。創生科学科は、数学や科学が実際にどのように使われ、世の中に役立っているかを幅広く学ぶことができます。皆さんも後悔のないように、自分にほんとうに合った道を見つけてください。

R.Y.さん
2017年度 大学院入学


卒業生

懸命に取り組んだ事実は、一生残る。

ニーズをもとに企画し、プログラムを組み、実車で評価する、将来を見据えた技術開発に携わっています。この仕事でもっとも重要なのは、計画に対して結果を論理的に評価する能力。創生科学科では、理系の仕事で必要となる基礎知識の多くを得ることができました。とくに実験では、問題を効率的に発見する力がつき、大学院でそれをさらに磨けたことは大きな武器になっています。就職活動においては、真似のできない、唯一無二の技術を生み出したいと考えていて、初めは業界にこだわらず、研究開発を行える企業を探していました。自分に合った企業を探すのはたいへんですが、学校を通して多くの企業を見ることができ、納得のいく就職活動ができたと思います。皆さんも、将来の姿をまだ想像できない方がほとんどでしょうが、迷ったらまずは目の前にある課題に一生懸命に取り組んでみてください。一見、無駄に思えることも、懸命に取り組んだ事実は一生残ります。そこから、やりたいことがきっと見つかります。目標が決まっている方も、視野を狭めず、いろいろなことに挑戦してください。

Y.T.さん
2014年度卒 創生科学科
2016年度修了 システム理工学
株式会社SUBARU
技術研究所 勤務


科学的・客観的判断力は、社会でも武器になる。

「生活をよりゆたかで快適にするために、社会貢献できる仕事を。」 この観点に加え、創生科学科での幅広い学びと、日々のトレーニングで培った創造性を活かせると考え、三菱電機を選びました。実際、物理学・数理学を深く学び、そこで得た科学的な考え方と問題解決手段、さらに社会で求められる情報発信能力やコミュニケーション能力も鍛錬されたことで、防衛事業のプロジェクト職に就け、技術開発の主担当としてリーダーシップをとることができています。創生科学科は、多分野の教育を受講できるからこそ、ほんとうに自分がやりたいことを見つけられる場所です。一人ひとり、科学的・客観的判断力を武器として、さまざまな分野で活躍できる人材になれると思いますので、つねに好奇心と広い視野をもって多くのことを学んでください。

M.A.さん
2014年度卒 創生科学科
2016年度修了 理工学研究科 システム工学専攻
三菱電機株式会社
飛しょう体システム部技術第二課 勤務