佐藤 修一 教授
【専攻】
重力波天文学
【研究テーマ】
レーザー干渉計、精密測距、重力波物理学、量子光学
宇宙計測研究室
Spacetime metrology laboratory
光のものさしで宇宙を測る
アインシュタインの一般相対性理論は、中性子星、ブラックホールなどの巨大な質量系から「重力波」が放射されることを予言します。重力波は、通常の電磁波(光、電波、ガンマ線、X線など)による天文学では見通せない遥か太古の宇宙を探る格好の手段であることから、世界的に注目されています。
「重力波をつかまえる」には、超精密に距離を計測することが必要なため、この研究室では、レーザー干渉を用いた超精密計測の研究を行っています。どれくらい精密か? 太陽地球間の距離(1天文単位=1億5千万?)が、水素原子(0.1nm)の百分の1だけ伸び縮みするような微小な変化を計測します。このような極微小計測を支える先進的要素技術の開発を行っています。
- 研究テーマ:レーザー干渉計、精密測距、重力波物理学、量子光学。
- 社会的活動:日本物理学会、日本天文学会。
- 業績:[1] S.Sato, S. Kawamura, K. Kokeyama, R.. Ward, Y. Chen, A.Pai, and K.Somiya,Phys.Rev. Lett. 98, 141101(2007) [2] S. Sato, S.Kawamura, K.Kokeyam, F. Kawazoe and K. Somiya,Phys. Rev. D75, 082004(2007) [3] Sato, S.,Miyoki, S., Telada, ., Tatsumi, D., Araya, A., Ohashi, M.,Totsuka, Y., Fukushima M., and Fujimoto, M. Phys. Rev. D69 2004 102005-15
- 実験設備:Ng:YAGレーザー、光学実験設備。