在学生・大学院生から見た創生科学科

授業だけに留まらない好奇心と行動力
自ら学ぼうとする意欲がキャンパスを満たす。

在学生

「くらしのなかに活きる物理」を教えられる先生になるために。

高校時代から物理の先生をめざしていて、さらに理系科目だけでなく心理学など幅広い科目を学べると知り、この学科を選びました。入学してから感じたのは、さまざまな科目にふれることで、自分がほんとうにやりたいことが何かを見つけられる学科だということです。私の場合、3年生前期のPBL(Project Based Learning)で電気を使わない歩行補助装置について研究し、そこからの発展でいまは人が歩く際の動作解析を研究テーマにしています。また、「科学の祭典」で子どもたちといっしょに電磁気の実験をしたり、都立高校での学習ボランティアにも参加しました。こうした機会により、ガチガチの勉強ではなく、物理の面白さそのものに気づくことができたと思います。大学院でも自分の研究や授業のアシスタントなどを通じ、「くらしのなかに活きる物理」の楽しさを教えられるようになりたいと考えています。

W.K.さん
大学院1年


知らなかったことを知る、充実した日々がさらなる可能性を広げる。

興味があった天文学が学べ、さらに幅広い分野の勉強ができるというので、創生科学科を選びました。日々、いままで知らなかった分野にふれることができ、知識がふえていく。それがとても新鮮で、充実した学生生活を過ごせています。研究室では、天文学とフィールドワークの両方に取り組んでいます。具体的には、天体観測で写真に色をつけたり、プラネタリウムに出向いて運営目的や観る人に与える影響を調査したりしています。所属する天文サークルでは、自分たちで大きなプラネタリウムドームをつくり、学園祭や小金井の市民文化交流センターで鑑賞会を開催しました。これからも知らなかった自分の可能性を見つけ、広げていけたらと考えています。

A.T.さん
創生科学科4年


科学の基礎とともに、コミュニケーション力も身についてきました。

創生科学科は、ラウンジや自習スペースも充実していて、勉強のための環境が整っています。なにより、先生との垣根が低く、相談しやすいのがありがたかったです。私は、さまざまな授業を通じて心理学に興味をもち、PBL(Project Based Learning)、ゼミともに人間フィールドを選択しました。いまは筆跡とパーソナリティの関係について研究を行っていて、卒業論文のテーマにもしました。筆跡からその人の“頭のよさ”や“性別”が判読可能か?それらを特徴づける因子はなにか?大学院でも、データの観察・分析をつづけていきたいと思います。そして、いろいろなものがマシンまかせになっているなかで、人にしかできない、人だからできることを将来の仕事に活かしていけたらと考えています。そのために、科学の知識はもちろん、社会で通用する表現力やコミュニケーション力もさらに磨いていきます。

R.I.さん
大学院1年


すべてに幅が広い創生科学科で、視野と可能性を広げていきたい。

授業科目はもちろん、研究分野も、先生の個性も、学生の考え方も、とにかく幅が広いというのが実感です。宇宙に興味があって入学したこともあり、心理学や文化学にはさほど興味をもっていませんでしたが、学んでいるうちに面白さを知ることができました。PBL(Project Based Learning)でビッグデータの分析をしたことから、いまはデータベースやプログラミングを研究しています。また、研究室では、NPO法人に協力してコアジサシの営巣状況を観察し、データベース化するフィールドワークを行っています。天文サークルにも入っていて、プラネタリウムドームを手づくりして発表するなど、日々充実しています。教養を深め、いろんな見方ができるようになるこの学科で、自分の可能性をよりいっそう広げていきたいと思います。

N.K.さん
創生科学科4年


自分でプログラミングしたロボットが動いた感動を、次なるチャレンジへのエネルギーに。

入学当時、想像していた以上に多くのことを学ぶことができています。第二外国語など文系科目もしっかり勉強できるのは、この学科ならではだと思います。いま、私は、自律走行ロボットを開発する研究室に所属しています。毎年6月にアメリカで開かれる「IGVC (Intelligent Ground Vehicle Competition)」というコンテストと、11月の「つくばチャレンジ」を目標に、プログラミングから外装の設計・組み立てまでメンバーと協力しながら取り組んでいます。プログラミングはむずかしいですが、それだけにロボットが動いたときのうれしさは格別です。先生や先輩が上手に引っ張ってくれるので、楽しくがんばっています。また、放送研究会にも入り、定期的な発表会に向け、ドラマやバラエティを製作する活動も行っています。これからも関心を広げ、積極的にチャレンジしていきたいと思っています。

Y.M.さん
創生科学科4年


かけがえのない経験を積んで、念願の中学校理科教員に。

科目は決まっていなかったけれど、中学校の教員になりたくて、数学・理科の両方の免許が取れる創生科学科を選びました。授業+教職+自宅から往復5時間の通学はハードでしたが、思っていた以上のことが学べ、興味の視野を広げられました。また、4年間オープンキャンパススタッフ、陸上部のマネージャーを務めたことも、かけがえのない経験になったと思います。学部生はもちろん、大学院生や先生方とのつながりも深く、あたたかい雰囲気のこの学科は、私にとってまさに第二の故郷といえます。「中学生が求める教師像」を研究テーマにしてきましたが、いよいよこれからは実践の場。生徒がいきいきと学校生活が送れるように寄り添い、信頼される教師をめざして、いっしょに学びつづけていきたいと考えています。

K.Y.さん
2019年創生科学科卒業


真っ白な画用紙のようなこの学科で、興味を広げ、積極的に挑戦することを学びました。

はじめに理系の基礎を学び、その後4つのフィールドに分かれて専門的に探究していくというスタイルが合っていると感じ、創生科学科を選択しました。徐々に専門的になっていくので、とまどうこともありませんでした。さまざまな分野に興味をもつ人が集まっているため、刺激をもらえる環境で、友人と協力して課題を解決できたことも多かったです。卒業研究では、光害が夜空に及ぼす影響について調査・検証を行い、その延長というわけではありませんが、電気系統の保安管理者として公務員採用されました。所属している工体連陸上競技部でも、短い時間でいかに効率よく練習し結果につなげるかを考え、取り組んできました。専門の跳躍種目だけでなく、100mやハードルなど、興味をもったことにはのびのび積極的に挑戦することができたと思います。ここで学んだことをベースに、社会でもチャレンジしていきます。

R.M.さん
2019年創生科学科卒業


進んでやってみる、そこから視野が広がり、深く学んでみたい分野を見つけることができました。

創生科学科を選んだのは、自然・知能・人間・物質の4つのフィールドがあって、興味が湧くときに、やりたいことを学べると思ったからです。実際、1年次からプログラミングや物理実験など幅広い授業が受けられ、グループワークでも多くの仲間ができました。3年次のPBL(Project Based Learning)で取り組んだのは、ビッグデータを使った分析です。短期間で分析し、結論を出し、発表するのはたいへんでしたが、ふだんの授業とは異なる貴重な経験に。それが、深く学んでみたい分野はこれだ!との決め手にもなりました。また、1年次から1dayのインターンシップにも参加。さまざまな業種を体験したことで、さらに視野が広がったと感じています。ここで学んできたことは、きっと社会に出ても活かせる、そう信じています。

A.K.さん
創生科学科4年


望めば幅広い知識が身につく、この学科でさらなる成長を。

私の場合、天文に興味があった一方で、心理学や哲学も学びたかったので、この学科を選びました。理系科目でも天文だけでなく情報の勉強もできたことが、いまの自分につながっています。数値計算用プログラミング言語の基礎を学び、現在は研究室で社会実験のシミュレーションモデルの構築について勉強中です。むずかしいことも多いですが、先生からは「頭を悩ませるときをもつことが大切」とアドバイスをもらっています。授業、研究以外のサークル活動や理科フェスなどを通じて、やりがいのある貴重な体験をし、交流も広げることができました。望めば幅広い知識を身につけられるこの学科で、もっともっと自分を成長させていきたいと考えています。

Y.Y.さん
創生科学科4年


スペイン語との出会いをはじめ、関心の幅を大きく広げられた4年間でした。

理系とは考えていたけれど、具体的なめざす方向は定まっていませんでした。ここに入って、通常の理系では選択できないような科目が学べ、興味の分野を広げることができてよかったと思っています。例えば、必修の第二外国語で取ったスペイン語。これにふれたことにより、南米のこと、世界のことにも強い関心をもつようになり、スペイン語検定も取得しました。現在は、どうすればサーバーの負荷を分散できるか、宅配ルートはどう回るのがいちばん効率的か、などの社会的課題について仮想実験する、マルチエージェント・シミュレーションという研究をしています。大学院でも、引き続きこの研究に取り組んでいきます。それが、将来の進路につながれば、いうことはありません。

S.N.さん
大学院1年


自分がやりたかったこと、回路設計に出会うことができ、進みたい方向も見えてきました。

6人のグループで、回路をデザインし、基板を削り、ケースまで含めて心電計をつくりました。3年次、PBL(Project Based Learning)でのこの経験で、自分がやりたかったのはこれなんだと気づくことができました。いまでは、街でモノを見ても、回路はどうレイアウトされているんだろう、けっこう個性的で面白い回路設計をしているなとか、つい考えてしまうほどです。創生科学科で幅広い分野の学びにふれ、いろいろな経験ができたからこそ、ここにたどり着けたのだと思います。自習室、ラウンジが多く、実験などでわからないことがあっても、先生やTA(ティーチング・アシスタント)の方が時間を割いて、ていねいに教えてくれる。そんなアットホームな雰囲気のなかで、学んでこられたのは幸運でした。これからもしっかりと勉強し、回路設計に関わる道へ進んでいけたらと思っています。

M.A.さん
創生科学科4年


大学院生

次世代「かぐら」の夢に出会い、得た経験をこれからの私へ。

宇宙系の勉強をしたかったのと、ゼミ決定が3年後期と遅くじっくり進路を選べるという理由から、創生科学科を選びました。学部生時代も、大学院に進んだいまも、思う存分、好きなことに取り組ませてもらっています。現在は、宇宙計測研究室に所属。地上の干渉計「KAGRA(かぐら)」の次世代計画、重力波を宇宙でとらえる「DECIGO」プロジェクトに参加しています。重力波検出器を宇宙空間へ運ぶ人工衛星に必要な新技術の一端を担って研究していますが、他の大学や推進室メンバーと接する機会もあり、とても刺激的です。そうした経験を通じて得た、興味をもったら、自ら手を挙げ、積極的に動くをモットーに、これからも進んでいきます。

A.H.さん
大学院2年


データサイエンティストとして、顧客の課題解決に取り組んでいく。

やる気があって、しっかり勉強していると、チャンスはすごく多い。そんな研究室で、国際学会に出席するなど、貴重な経験をさせてもらいました。研究してきたのは、データ工学といわれる分野。「アップル」を検索したユーザーが求めているのは、リンゴなのか企業のことなのかを読み取る新たな軸をつくったり、「週末にビールとおむつが売れる」要因を調べて新たな戦略に活かしたり。情報処理のミスマッチ対策やデータの履歴から属性・ビジネスの可能性を予測する、データマイニングという研究です。電機メーカーのデータサイエンティストとして働くこれからも、データという客観性根拠をもって顧客の課題解決をしていきたいと考えています。

R.Y.さん
2019年大学院卒業