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呉 暁林 教授 : 創生科学科の図書資料が小金井図書館に新着
創生科学科の図書資料が小金井図書館に新着、幅広い勉強の支えに
創生科学科教員の呉暁林です。今年度、図書委員を担当しています。この度、行われた学科図書資料の整備状況について紹介します。
2か月の作業を経て8月から、創生科学科の学生・教員の学習・研究用の新規購入図書、約720冊の小金井図書館への納入が始まりました。南館に位置する図書館の閲覧室には創生科学科の予算で新規に購入した図書を集めたブックトラックが置かれています。ここにある本は学生であれば誰でも気軽に手にとって立ち読みをすることができ、また、貸し出しもできるようになっています。これらの図書は、一定期間経過後に、分類番号順に、一般の書架へ配架されていきます。また、今回、「グーグルの革命」「日本の災害」など数十タイトルの視聴覚資料が西館地下1階のメディアライブラリーに入り、それらを館内で鑑賞することができるようになりました。
法政大学図書館は、市ヶ谷・多摩・小金井の三箇所にあり、キャンパスの特徴に応じて各図書館への図書の配置が行われていますが、各図書館の間では横断的な貸し出しも行われています。理系学部が集中している小金井キャンパスの図書館では、近年、理系の専門書以外に小説や話題の書籍も購入し、また、閲覧室に開架図書を置くなど、図書館が学生にとって身近な存在になるように、多様なサービスの提供に取り組んできましたが、全体的に見れば、人文・社会分野の所蔵図書はあまり多くはありませんでした。今回の図書納入によって、こういった状況がすこしは改善されたといえます。
創生科学科は、物理学・数学を学習の基礎科目とし、四つのフィールド・分野に大別されています。また、教員の教育・研究の対象は、自然・物質・情報・知能から人文・社会・言語まで多岐にわたっています。そのため、今回、学科図書資料を整備する際には、先ず教員全員からアンケートを取り、リクエストされた図書資料のリストを作成し、さらに図書館の司書や書店の関係者も加わって、図書の所蔵・在庫状況の調査や納入図書の選定作業を行ってきました。
こうした情報収集と選定を通して、今年度、創生科学科の予算で購入した図書資料には三つの特徴があります。一つ目の特徴は、学生が物理・数学をゼロから始めることを念頭において、さまざまなレベルの教科書や解説書を納めたことです。例えば、「ゼロから学ぶシリーズ」「単位が取れるシリーズ」「なっとくシリーズ」「大学生のための基礎シリーズ」「絶対わかるシリーズ」などです。二つ目の特徴は、各教員が選定した専門分野の入門書、ガイドブックが多数あることです。学生の専門的勉強の手引きとなると思っています。三つ目の特徴は、知の集約ともいえる新書シリーズから選定し、学生の幅広い知的関心に応え、さらなる勉強の導きになるよう工夫したことです。今回、岩波新書、岩波ジュニア新書、中公新書、講談社現代新書、平凡社新書、集英社新書、光文社新書、NHKブック、講談社学術文庫、丸善ライブラリー、ニュートンムック、PHP文庫、別冊日経サイエンスなど600冊余りの評価の高い新書を取り寄せました。
今後3年間で、学科の図書資料は、さらに充実されていきます。学生の皆さんは、どんな本がリクエストされて、どんな資料が入ってくるのか、楽しみにしていてください。多くの学生の皆さんが図書館に通い、貸し出しカウンターに並んでくれることを期待しています。