梨本 邦直 教授
【専攻】
言語学
【研究テーマ】
アイルランド語の歴史的変遷
アイルランド語・現代英語・言語学専攻
「人は言葉で考える」だから外国語を学ぶときには、文字、単語、表現、文法だけでなく、その言語独特の発想法や表現法も合わせて学ぶことになります。 言葉を思想や文化と切り離すことはできません。外国語を学ぶとは、その言語が用いられている国や地域の人と文化を知ることでもあります。そして、言葉と文化をともに学びながら新しい世界に向かって自分を開いていく行為です。また、外国語を学ぶことによって、私たちは他者を知り、私たちが慣れ親しんでいる日本的なものの見方や考え方とはかなり異なる世界を発見します。そのとき初めて、自分の言葉、自分の文化、更には自分自身を客観的にとらえることができるようになると考えます。
研究テーマ:アイルランドにも数万人しか話し手が残っていないケルト語派に属するアイルランド語を専門に研究しています。主として7世紀ごろから残る古期アイルランド語から現代アイルランド語までに至る文法や語彙の歴史的変遷とその原因を探っています。また、多数派の主要外国語と違って少数民族の言葉を学んでいると、大国にはわからない少数派の観点に気づかされます。今後は言葉に結びつく文化的側面へも研究を進めたいと思っています。
- 最近の論文:The Use of the Preposition do for the Subject of Adverbial and Adjective Predicates in Irish
- 教育活動:TOEICに代表される英語資格試験の導入のほか、特に基礎語彙数が制限されたGraded Readersを使った多読の普及に力を入れています。
- 主な担当授業:英語科目、言語学概論、
- 主な著書:アイルランド語文法 ── コシュ・アーリゲ方言 ──(研究社)
今を生きるケルト ─── アイルランドの言語と文化 ──(英宝社)