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渡辺教授の退任記念講演と懇親会が開かれました
工学部電気工学科計測制御専攻、工学部システム制御工学科、そして理工学部創生科学科と、45年の長きにわたり教員を務めた渡辺嘉二郎教授が、この3月末をもって定年により退任となります。そこで3月7日に、退任記念講演と懇親会が開かれました。講演には、卒業生、現役教職員・OB教員のほか、企業関係の方など、200名以上においでいただきました。講演内容は、「創造性トレーニング」についてで、とても分かり易い内容でした。(なお、創造性トレーニングについては書籍が出版されています。興味をお持ちの方は、文末のリンクをクリックしていただくと、出版社のページから目次等を見ることができます。) 創造性を生むためには、「学びほぐす」ことや、不便・不合理など「不」を感知することが大切である、という話に始まり、「害虫の捕獲器」や「ホイッスルの流量計としての利用」や「マイクロホンによる生体計測」など、シーズからの各種展開例の話へと至りました。極度に難しくはない物理法則などの応用が、展開次第では様々な実用品になるということ、そしてシーズからの展開を考える上でのヒントについての、講演であったように思います。講演終了時には、学内外の方からの花束贈呈がありました。一枚目の写真は、そのなかで、渡辺研究室を最後に卒業する修士課程の学生さんからの、花束贈呈の様子です。
講演会の後は、場所をかえて懇親会が開かれました。こちらも多数の方に参加していただきました。御両親、ご子息とも渡辺研究室出身という親子二代で参加された方もおいでで、45年という長さが実感されました。懇親会では、渡辺教授の奥様への花束贈呈も行われました。あわせて、同じくこの3月末に非常勤講師としての定年をむかえる、石原義正講師への花束贈呈(六枚目の写真)も行われました。(石原講師は、常勤、そして常勤としての定年後は非常勤として、工学部電気工学科計測制御専攻に始まり工学部システム制御工学科を経て最後は理工学部創生科学科の、主に実験を担当してきました。)
懇親会終了時の渡辺教授の挨拶は、「モノを作っても、今の時代は(製品としての)寿命は短い。それに比べて、育てたヒト(学生さん)は、卒業してから後も長い年月、成長し活躍していく。このような(ヒトを育てる)仕事に携わることができ、幸せでした。」といった内容でした。
「創造性トレーニング」 出版社へのリンク:http://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339046397/