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2013年七夕講演会 開催さる






当学科のページでも先日案内させて頂いた「2013年七夕講演会」が、昨日開催されました。東京地方に梅雨明けが発表されてから最初の週末にあたる昨日、太陽観測会からイベントが始まりました。昼頃は雲も少ない好天でしたので太陽観察にも期待したのですが、観察会が始まる頃になって太陽に薄雲がかかるようになりました。それでも時折、投影板上にうっすらとですが太陽が見られました。
メインイベントでは国立天文台の小宮山助教から、ハワイにある「すばる望遠鏡」全体、そしてそこに搭載された新型超広視野カメラについて、御講演を頂きました。筆者(鈴木)は、天文には全くもって疎いのですが、合計で3トンにもなるレンズや周辺機構の精密な位置決めや、数十μmオーダーの平滑さで並べられ-100℃まで冷却された100個を超えるCCD(撮像素子)の話、そして撮影された画像の鮮明さに、驚嘆させられました。ちなみにこのカメラについては、下記リンク先の国立天文台の頁で、概要を知ることができます。
http://www.naoj.org/Topics/2012/09/12/j_index.html
続いて当学科の春日教授から、電波天文とは何なのかに始まり、複数の電波望遠鏡を組み合わせて使うことの意義、そして移動式電波望遠鏡についての講演がありました。再び私事で恐縮ですが、何故に可視光や赤外光ではなく電波で観察するのかに始まり、複数を組み合わせる理由に至るまで、新たに知ることができました。ちなみに最近の電波望遠鏡については、下記リンク先の国立天文台アルマ望遠鏡の頁が、参考になります。
http://alma.mtk.nao.ac.jp/j/
講演と講演の間には天文Q&Aが開かれ、来場者からの専門的な質問にも、天文台で研究中の大学院生の方々が丁寧に答えてくださいました。
小宮山先生、大学院生の方々、御後援を頂いた諸機関、太陽観察会等で活躍してくれた当学科の学生、そして最後になりましたが100名を優に超える御来場者の皆様に、御礼申し上げます。